2011年6月25日土曜日

"『小説家の休暇』"

昨日の出来事。
先日、図書館から借りてきた三島さんの本を何気なく開いてみたら、
書き出しが、同じ日の同じ曜日だった。
" 粋な演出やね(笑)。"


思わずひとり、笑ったよね。
偶然というか、なんというか。

最近、もう、こんなんばっか。


*           *           *


わたしの三大好きな場所(落ち着く場所)は、
自分の家、クラブ、そして、図書館。

わたしは音に中毒してる(と、言わざるを得ない。音無しだとチャリにも乗れないし、、)けど、
活字があれば、音が無くても大丈夫。(というかむしろ、読んでる時は、音は邪魔。)

基本的に、どんな空間にも良い音が流れていてほしいけど、
(たとえば美術館やギャラリーも、まったくの無音より、何かしらの音があるほうが好き)
なぜか図書館の持つあの独特の、本たちの息づかいだけが聴こえてくるような、
しんと澄みわたる静寂だけは、昔から、愛してる。


そんなわけで、ベルリン州立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)の年間カードは、
今年3月にベルリンにカムバックしてからすぐに、つくったんだけど。 
「ビザがないと、借りた本を家に持ち帰ることは出来ない」って言われて、
無事に2年間のビザが取れた5月末まで、ぜんぜん利用してなかったの。

で。ここへ来て、ようやく本を借り出せるようになったら、もう、幸せすぎちゃって。


・・・でもさ。
考えてみれば、これまでだって、館内での閲覧は自由に出来たわけだから、
好きなだけ図書館に入り浸って、好きなだけ読んでれば、よかったのよね。
(館内には、ごはんからデザートまで食べられる綺麗なカフェテリアもあって、余裕で一日過ごせちゃう。
ベルリン・フィルも目の前だし、フリーのランチ・コンサートのある火曜に行ったら、最高かも。)

"わたしはいったい、今まで何を我慢してたんだ・・・???" 
って、自分でも不思議(笑)。


*           *           *


自分にとって大切なものって、本当は、
すぐ近くに、いつでもあって。

手を伸ばせば届くのに、
ただ自分が、心や瞳をちゃんと開いていないだけで、
勝手にひとりで欠乏感を感じていたり、することがある。

そんなとき、解決策はいつでも、いたってシンプルで。

Just..., Open Your Door...!!! ;)


©Bonobo